最後の夢の場所
私がまだ子どももいなくて、京都に住んでいた頃
山科から伏見をつなぐ大岩街道沿いにあった雑貨・カフェ「グラスハウス」
その店との出会いが、私の運命を大きく変えました。
オーナーの千田さんが、自ら作り上げた店に
自ら買い付けた国内外の骨董品、クラフトの数々
どこもかしこも私のツボで、大好きな店で
当時入り浸っていました。
「いつかこんな店がしたい・・・」
そう思いながら、草津に移り住み、みなみを出産し、
その後「咲sacra楽」を作る事になりました。
(はしょりすぎなんで、詳しくは冊子「咲sacra楽だより」にて)
草津の店のドアを悩んでいた時に、経過を見に来られた千田さんが
「ここは欄間にして、ステンド入れたらどうや?」
ステンドグラスなど作ったことのない私に
「できる、できる」と教えてくださり、生まれて初めて作ったのが
ドアの上のステンドグラス。
千田さんの吹きガラスを元にデザインし、次はドア。
第二作目となるステンドグラスを作り、
京都のグラスハウスのトイレのドアと同じく
2×8の木を金具でつないだだけのドアを一緒に作ってもらい完成しました。
その他にも千田さんのアドバイスの下、咲sacra楽の店内あちこちに
千田テイストがあり、アンティーク家具もわけていただいたものです。
京都のグラスハウスは今は千田さんの会社
京都千疋屋さんのショールームとなってますが
東山二条、石山、清水、信楽、・・・あちこちに、自ら手を入れお店をされてましたが
この度、思いをいっぱいこめて
「ここが最後の店かな〜」と、大津に「ラパン」をオープンされました。
浜大津から国道一号線に向かう京阪電車の通る一本道
踏み切り手前の左側です。
60歳を超えながら、楽しみを見つけ、やりたいことをやり続けるパワーの脱帽。
しかも二度の大病をし、まだ病み上がりなのに。
古い長屋を一人でコツコツと手を入れ、直されたお店は
これまでされた中では、一番こじんまりしたお店ですが
とってもモダンで可愛くて、いいお店です。
中には千田さんのコレクションがいっぱいで
和洋のアンティーグ家具、おもちゃ、器、古道具などが
びっしり並んでいます。
ステンドグラス教室も再開されるようですよ。
私もまた、やってみたいなぁ〜。
不器用でなんのセンスもない私に
「できる、できる」「ええやんかー」「すごいなー」
千田マジックで、私にもやれるかも?と突き進んできました。
尾賀商店に入ってからも
「楽しいなぁ〜」 「ええやんかー」 「刺激になるなぁ」と言って
応援してくださいました。
私の師匠? 千田(せんだ)さんの「ラパン」
最後の夢の場所だそうです。
是非お立ち寄りください。
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