翠日記

最初にあやまっときます。今日も長くなりそうです。



最近、めっきり反応がなかったうちのばーさん。

私の問いかけに頷くこともなく、顔を見て泣く事もなく
へんな顔しても笑うこともなく、手を動かすことも少なくなっていて
このままどんどん悪くなるのだろうか？と病院から帰る足が重かった。

しかし、今夜病院に行った義理姉から「いつになく反応している！」と泣き声で電話があり、
電話を変わってもらうと、私の声を聞き「う〜　う〜」と言っているのではないか！
あわてて病院へ走ると、かなりいい反応が
ここしばらく、どんよりしていた気分も少し明るくなり帰ってくると
知らない番号から電話。
恐る恐る出てみると、
時々、このブログにもコメントくださるmanzyuenさんのご主人からでした。


もしや・・・


大きな病気と闘っていた彼女が、今朝旅立たれたという電話でした。


友人のてんてんさんと同じ病気を克服され、ブログでつながり
そこから私へとつながり、出会いました。
草津の咲sacra楽へも来てくださり、尾賀商店に入ってからは
何度もそちらに足を運んでくださってました。

ある時は一人で、ある時はお子さんと、ある時はご主人と。

別のところが調子悪くて・・・とおっしゃってましたが
それからお顔を見ないので、気になってメールを入れていたのです。



「伺うのを本当に楽しみにしていて・・・
　　　　　　　　　いろいろありがとうございました」


ご主人からそんなお言葉をいただきました。


大変な中、私にまでご連絡いただいたこと。
「ありがとう」といわれたこと。

こちらが「本当にありがとう」ですよ。


きっとお店に来られるのも大変だったと思います。
二階へは上がれない、とおっしゃってましたが、後半はお座敷へも上がられず、
土間でお話だけさせていただいたり。


今日訃報を聞いてから、彼女のブログを読んだり、いただいたコメントを読み返したり
彼女の顔やお買い求めいただいたものを思い出したりしてたんですが・・・



お店をして、そこにこうして人が訪ねて来てくださる。
　　　　　　いろんな状況の中、いろんな思いで来てくださる。

わざわざ足を運んでくださるということの大きさをあらためて感じました。


ちゃんとお迎えしよう。
ちゃんと応えよう。
その一瞬、その出会いを大切にしよう。
大きな意味を遺し、旅立っていかれたんですね。


manzyuenさんが好きだったひらやまなみさんの木版画詩文集「きょうもいい日」



この本を買われた記事

感想を書かれた記事


この本を彼女に届けられたことを本当に幸せに思う。

お店をしていると嬉しい出会いもいっぱいいただきますが
悲しいお別れもあります。
でも、お店をしてよかった。咲sacra楽をしてよかった。
人の人生に少しでも関わらせていただけるなんて
こんな光栄なことはありません。


咲sacra楽ももうすぐ１２周年。
１２年分の出会いやお別れをふみしめて
もう一度気を引き締めて、やっていこう。


manzyuenさんとつなげてくれた友人てんてんさんが
来週、初めて尾賀商店に来てくれることになっていました。
闘病仲間をいっぱい見送ってきた彼女には辛いニュースでしょう。

でもね、がんばってほしい。
白血病を克服した一人として、たくさんの苦しんでる人の希望の光となってほしい。


以前、てんてんさんのことを書いた記事



さぁ！明日は野球の当番。
manzyuenさんは息子さんが太郎ぐらいのときに発病され
全然野球を見に行けなかったそうです。

野球の当番に行けることも感謝しんとあきませんね。
がんばってきます！


毎度長くまとまらん記事ですが、読んでいただいてありがとう。