2009年11月06日

書きたかったこと

やまぼうしのあるおうちのTちゃんからのメールは
尾賀商店で出会った自分で施設を開設された人の記事のことでした。

そのメールがなんともあったかくて、Tちゃんとムショウに話したくて
電話をすると

「もう帰るの? ちょっと遊びに来ない?」と。

こんな機会もないので、遠慮なくお邪魔してきましたkao01


センスのいいお宅で、
窓から、やさしい午後の光が差し込み、
手づくりのマカロンとコーヒーをいただいてると
お兄ちゃんが帰宅。


彼は、ほんの少し
学校生活で人の助けが必要な中学3年生。
でも本当に素敵な男の子。

ダイニングテーブルとママを占領してる私に
とびっきりの笑顔で、今日の学校での話しをしてくれる。

「一緒に座らない?」という私に(誰の家やねんicon08
前に座って、調理実習でさつまいもの天ぷらを作ったこと。
老人ホームに実習に行った時の出来事。
信楽に行ったこと。
いっぱい、いっぱいおしゃべりしてくれました。


スーっとココロに入ってくる会話と笑顔。

うまく説明できないんですが、窓からさしこむ光と同じような
あたたかさとぬくもりを彼から感じるのです。


障がいを持つ人の施設の話をママとしてると

「僕みたいな?」とお兄ちゃんが聞いてきた。


しまった・・・


「障がい」という言葉に反応してしまう私に
Tちゃんも、お兄ちゃんも普通に使って、普通に話しが進んでいく・・・


気にして、言葉を選んでる自分が恥ずかしく思えてくるぐらい
目の前にいる二人は強く、大きく見えた。

きっとここまでくるのに、大きな山をいっぱい乗り越えてこられたことだろう。

こうして普通に話せるまでにはいろんなことがあったんだろう。

彼の純粋さや、このあたたかさは
この家族のあたたかさ、そのものなんだと思う。


草津で開催したさくらまつりのことを覚えていてくれて
「ボク あの時一人で電車を見に行ってたんだよね」と。

そうそう。中学に入ったばかりの春でした。
ママと妹ちゃんがワークショップの間、
一人で歩いて出ていくので、私のほうが心配になってたのを思い出す。

電車が好きだという彼に、西日本パスの話をしたり
彼の将来の夢を聞いたり
本当にいい時間を過ごしてきました。


ママのTちゃんと
彼のこの人柄を生かせる仕事があればいいね・・・と話してました。
今はお世話してもらう立場ですが、お世話する側の立場にまわるとか・・・。

接客業もいいかもね。
咲楽で接客?
いいやん〜〜〜

それまで咲楽があるんか?  おばちゃんが生きてるんか?
そこが問題ですが、
とにかく、彼の将来がとっても楽しみで
ずっと見届けたいと思うおばちゃんなのでした。


絵よりも書が得意という彼の作品も
一度見てみたいです。



なんともいえないあったかく満たされた気分で帰ってくると
一つの展示会のご案内が届いてました。


京都二条のギャラリーテラの10周年パーティーで出会った
竹紙を作っておられる方からでした。

その方は、私ぐらいの年の自閉症の息子さんが生きていける道を、
と竹紙づくりを学ばれました。
竹を切ったり、運んだり、という仕事ができるから、と。

「出産直前に転んだことが原因で私のせいなの・・・
だから私がなんとかしないと・・・」とご自分を責め続けられてました。


お母さんが漉いた和紙に息子さんが書いた書

まだ見たこともありませんが、
出会った時に、まだ尾賀商店に入って間もなくの私は
「いつか 倉庫でその作品展をやりたい」と名刺をお渡しし
今回、展示会の案内を送っていただいたというわけです。

またそのことはあらためて書きますね。


大人になってから、どう社会と関わって生きていくのか?
それが一番大きな課題で
どの親御さんもそこを心配して、今から将来のことを考えておられるんでしょうね。



たまたまうちの子どもが、今は人と同じように生活しているけれど
私も、子どもも
それは「たまたま」やと思うんです。

この先、何が起こるかわかりませんし、
他人事とは思えません。




中学3年生のこのお兄ちゃんは、なんとも引き付けられる
あたたかさを持ち

小学校3年生のSくんは、言葉で伝えられなくても
人の悲しみや苦しみがちゃんとわかっていて
前に泣いてる太郎のそばに座り、頭をなでていてくれた。
彼のまっすぐな瞳とやさしさにドキュンとやられてしまう。
(以前彼のことを書いた記事)


6年生のHちゃんは、いっつもとびっきりの笑顔で
「さくらさんkao07 」と話しかけてくれる
人懐っこくて、かわいいんです。

中学1年の男子は、少しだけ人と関わるのが苦手なだけで
いろんなことに興味を持ち、いっぱい勉強し
本もいっぱい読んで、いろんな話をしてくれる。
将来がとっても楽しみな男子♪


保育のスペシャリストをママにもつTくんも
いろんなことに興味を持つチャンレンジャー
ママがとっても自由にのびのび育てておられます。

みんな純粋で、とってもステキな子ばかり☆
どの子も大好きなのだ!!


政治家でもないし私に何ができるわけでもありません。
木ノ戸ライオンのように、施設を立ち上げることもできません。


ただ、ただ 普通に接して、
普通に関わっていきたいと思うのです。

彼らが生きていきやすいような、世の中になってほしいと願うばかりです。

てか、そうやっていかないといけないよね!



むしょうに書きたくて、綴ってきましたが
書きたいこと、聞いて欲しいことがなんなのか?
説明できないし、所詮 他人事でしょ?と怒られるかもしれない。
誰かを傷つけてるかもしれません。

ごめんなさい。



でもね、
ちゃんと大人と向き合ってくれる彼らから
一生懸命生きてる彼らから

たくさん学ぶことがあるのではないでしょうか?







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この記事へのコメント

うんうん。
コレンジちゃんも健常児さんが持っていないような
不思議な「癒し」を持っています。

ほんと、彼らは何かしら不思議な力を持っている子が多いです。

接することでその人を理解することができます。
だから、翠さんが障がいを持っている人に
素直に接しておられる姿は、それでいいんだと思うんです。
相手を特別な人間だと思うことなく接し感じれば
いいのかな・・・・
オレンジもまだまだ、わからないことがいっぱい。

翠さんの記事、いいお話でしたよ。

(先日のお電話ありがとう!うれしかったです〜〜!)
Posted by オレンジ at 2009年11月06日 21:37

>オレンジさん

コメントありがとうです。
コレンジちゃんもフツーなので、フツーに接してました。
思いやりのあるやさしいお姉ちゃんですよね。
久しくお会いしてないなぁ・・・。
またお話したいんで、遊びに来てくださいね。

コレンジちゃんも、ちょっとお兄ちゃんになったコレンジくんも
オレンジさん一家もすてきですよね。

また一緒になにかやりましょうね。
Posted by 翠 at 2009年11月06日 21:48

素敵なお話ですね〜!
読んでいて、心が暖かくなりました。
障害は個性!なんですよね。
大変なことも多いと思いますが
もっと世間が受け入れなければならないと思います。
小さいことですが
身障者Pに健常者が車を止めるのが許せない!
私です。
1健常者として、恥ずかしいです。
Posted by 雪うさぎ at 2009年11月07日 06:17

雪うさぎさん

お返事が遅くなってごめんなさいっ!!
コメントありがとうございます。
身障者P
平気でとめてる人、いてはるよね〜


今日ね、吹奏楽聴いてきましたよ。
やっぱりトランペットが吹奏楽の要ですね。
娘もトランペット、やってみたかったなぁと
言ってました。
Posted by 翠 at 2009年11月08日 22:15
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