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Posted by 滋賀咲くブログ at

2009年11月19日

京都・竹紙展へ

京都の北西にあるしょうざん光悦芸術村の庭園内にある茶花園で開催中の「竹紙展」に行ってきました。


先日ブログでも書きましたが
寺町二条のギャラリーTeraさんの10周年パーティーで知り合った
竹紙を漉いておられる八幡さん家族の作品展です。
八幡さんは重度の自閉症の息子さんが成人し、
将来を模索されている時に、福井の一滴文庫で作家の水上勉さんが
竹で紙を漉いておられるから言ってみれば?とお友達に言われ
そこで親子三人で紙漉きを勉強されたそうです。

お住まいである長岡京市は竹の産地ですからね。




息子さんは材料採取から竹紙漉き、書道、地域指導と
今は四役をこなし、活動されてます。



ギャラリーTeraのショップでも売ってる竹紙や竹の皮で作った作品は


以前から拝見してました。

今回は息子さんの書がとっても見たかったので、
もう入った瞬間からぐっときて、胸がつまりました。



入り口を入ると、力強い作品が出迎えてくれます。



この右の大きな竹の筆で書かれてるそうで、すっごくステキな字でした。
竹の筆と照明はお父様が作られるそうです。



感化されて、私も書いちゃいました。



バランス わるっicon10

字はともかく、一生懸命作られた筆と紙を使って書かせてもらうと
身がひきしまる思いで、いい経験をさせてもらいました。
竹の筆も固めで書きやすかったですよ。


私が他に心惹かれた作品は

お母様の竹の皮で模様を作った紙と



息子さんのこの二点。
 

字も絵もよかったです。

このご家族三人のこれまでの道のりは本当に壮絶なもんだったと思います。
初めてお会いして、今までの話をお聞きした時は
パーティーの会場であるにもかかわらず泣いてしまいました。

昨日テレビでダウン症の書家の女性の話をやってましたが
何かを見つけるまでが大変だったことと思います。

竹紙の八幡さんや、テレビで見た書家のお母さん
私だったら、そこまでできるんだろうか?



いつか彼の作品展を私の手で・・・とTeraでお話しを聞いた時から思ってたのですが
お父様に「うちはそんなそんな・・・障害をもつ子が書いたものなので」と仰いました。

どして? なにが?
頑なに拒否されてしまいましたが、きっとご縁が続きそうな気がします。


もう何年も、紅葉の時期にここしょうざんの茶花園で作品展をされてるそうで

「ここで、一年に一度作品展をして、一期一会の出会いがあればいいんですよ」
と仰ってました。

きっとこのご縁が続きますように。
そして、彼にも会うことができますように。




庭園の紅葉もとってもステキでした。



皆さんにも是非見ていただきたい作品展です。

彼は今では、地域の小学校4年生に紙透き体験の講師として
毎年行っておられ、地域交流もできるようになられたそうです。
教わった子ども達は、紙透だけでなく、大きなことを彼から教わったことと思います。


しょうざん光悦芸術村 茶花園 北山庵にて
12月6日まで開催。
京都市北区鏡石町47 茶花園 075-495-2466
地下鉄北大路駅より市バス<北1>で土天井町下車です。



 



  
タグ :竹紙


Posted by 翠 at 23:52Comments(0)おでかけ